湯原町旅館協同組合は、岡山県北・真庭市に位置する湯原温泉郷の宿泊施設が加盟し、温泉地の発展と環境保全を目指して活動する組織です。
私たちは「自然との共生」を大切なテーマとして掲げています。各施設から出る廃食油を回収してエコディーゼル燃料(EDF)へと精製・活用する全国的にも珍しい取り組みなど、持続可能な温泉地づくり(SDGs)を積極的に推進しています。
また、地域の宝である「砂湯」の定期的な清掃活動、地元警察署と連携した防犯パトロール、災害時における宿泊施設提供の協定締結など、お客様が安心・安全に滞在できる環境づくりにも注力しております。
これからも地域社会と共に歩み、湯原温泉の魅力を全国へ、そして未来の世代へと大切に受け継いでまいります。
会長挨拶
湯原の温もりを、未来へ。
湯原町旅館協同組合のホームページをご覧いただき、誠にありがとうございます。
湯原の地に湧き出る名湯は、古来より多くの旅人を癒し、人々の暮らしと共に歴史を刻んでまいりました。大自然の恵みである「砂湯」を筆頭に、私たちはこのかけがえのない宝を次代へと継承していく責務を担っております。
近年、観光のあり方は多様化し、温泉地には単なる「休息」以上の体験が求められるようになりました。そこで私たちは、来年度より新たなビジョンを掲げます。
『湯とアートが溶け合う世界にひとつの温泉リゾートを目指して』
豊かな自然と歴史ある名湯、そしてそこに宿る文化を「アート」として捉え直し、感性を刺激する新しい温泉地の姿を創造してまいります。伝統を守り抜く強さと、時代の息吹を取り入れる柔軟さを併せ持ち、訪れるすべての方に「湯原でしか味わえない感動」をお届けすること。それが私たちの新しい挑戦です。
地域全体がひとつのミュージアムのように、街の景観から食、おもてなしの細部に至るまで、美しく心地よい空間づくりに邁進してまいります。
私たちが守り育ててきたこの湯の郷が、これからも多くの皆様にとって心安らぎ、かつ新しいインスピレーションを得られる場所であり続けられるよう、組合員一丸となって尽力いたします。
進化を続ける湯原温泉へ、ぜひお越しください。皆様との出会いを、組合員一同、心よりお待ち申し上げております。
湯原町旅館協同組合
会長 池田 博昭
沿革
1927年(昭和2年) 旧湯原町・川上村・八束村・中和村の全域が「オオサンショウウオ生息地」として国の天然記念物に指定される。
1952年(昭和27年) 湯原ダムの建設が始まり、作業員の宿泊や完成後の観光客増加により、湯原温泉郷としての発展が本格化。
1963年(昭和38年) 国の特別天然記念物オオサンショウウオ(別名はんざき)を祀る第1回「はんざき祭り」が開催。以降、毎年8月8日を本祭りとして、大はんざきの山車が温泉街を練り歩く湯原の夏の風物詩として定着。
1981年(昭和56年) 暁教育図書発行の「全国露天風呂番付」にて、名物「砂湯」が西の横綱に選定。湯原ブランドが全国的に浸透。
1987年(昭和62年) 湯原観光協会と共同で、6月26日を語呂合わせから「露天風呂の日」に制定。第1回の記念イベントを開催し、以降毎年恒例の地域行事となる。
2000年代前半 温泉街の風情を守るため、閉店した遊技場を組合で借り受け、全国的にも珍しい「組合直営の射的場」として復活オープン。また「温泉朝市」を開催するなど、独自の温泉街活性化事業を展開。
2005年(平成17年)11月、ゼロエミッションの温泉地を目指し、各旅館から出る廃食油(使用済み天ぷら油など)を回収する「エコディーゼル燃料(BDF)事業」をスタート。
2006年(平成18年)春、精製したエコディーゼル燃料を利用し、各旅館の送迎用車両などの運行を開始。 2009年(平成21年)4月、エコディーゼル燃料(BDF)の専用給油ステーションが完成し、稼働を開始。
2013年(平成25年)5月、湯原町旅館協同組合として全国12番目となる「源泉かけ流し宣言」を実施。「日本源泉かけ流し温泉協会」に加盟し、岡山県知事への表敬訪問などを通じて、良質な自噴泉を生かした本物の温泉づくりを力強く発信。
2013年(平成25年)12月、エコディーゼル事業を通じた環境保全への貢献が評価され、「平成25年度地球温暖化防止活動 環境大臣表彰(対策活動実践部門)」を受賞。
2014年(平成26年)2月、東京ビッグサイトで開催された「低炭素杯2014」において、一般審査員特別賞を受賞。
2016年(平成28年) 1987年から続く「露天風呂の日(6月26日)」とともに、湯原の奇祭「はんざき祭りの日(8月8日)」が、日本記念日協会によって正式な記念日として認定・登録される。
2018年(平成30年) 全国120ヶ所の温泉地がエントリーした「温泉総選挙2018」において、BDF事業をはじめとする地域一体となった温泉保護・適正利用への取り組みが高く評価され、最高賞の一つである「環境大臣賞」を受賞。同時に、源泉を活かした取り組みが支持を集め「うる肌部門」でも全国第2位に輝く。
2025年(令和7年) 観光庁の歴史的資源を活用した観光まちづくり推進事業にてDMC(株式会社YUBARA LOOP)が設立され、世界的建築家の妹島和世氏とともに未来の温泉街の姿を描く再開発プロジェクトが本格始動。
近年 真庭市との「災害時における宿泊施設等の提供に関する協定」締結や、地元警察署と連携した防犯パトロールなど、地域社会の安全と持続可能な温泉地づくり(SDGs)を牽引。
2027年(令和9年) オオサンショウウオ生息地として国の天然記念物指定から100周年の節目を迎える。これまでの歴史と環境保全の歩みを継承しつつ、次世代に向けた新たな湯原温泉郷の魅力発信を目指す。